スノーボードに限らず全てのスポーツに言えることだけど、緊張感を持つ事はとても大事な事だと思う。
思うように自分の力が発揮できなくて苦労したし緊張感ってのが本当に嫌だった。昔からあがり症。人前で何かするって事が出来なかった。緊張し過ぎると体に力が入って動きが堅くなって、脳みその反応も悪くなる。集中力も散漫になる。そう思ってた。
スノーボードの場合、恐怖心をどう克服するか毎年テーマにしている人は多いと思う。
スノーボードを始めてから色んな大会に出るようになって、口から心臓が飛び出しそうなくらい緊張した事もあった。場慣れしてきたせいか前よりは落ち着いた。相変わらず緊張するのはいやだけど、今は、このどうにかしたくて嫌だった緊張感が心地よく感じるようになっている。何の変化もない日々の繰り返しだと余計に緊張感を「欲しい!」と思う時がある。
緊張感て無くならないし無くてはいけないものだと思う。
なぜ緊張するのか?なぜ怖いと思うのか?
ボクの場合、何か仕掛けようとした時にその先が読めないからだと思う。色んな要素に包まれて緊張感する。そして不安感とか恐怖心に変っていく。もし…とか思ったらいい滑りは期待できませんね。そんな時はやめておきます。
30Mのキッカーなんて飛んだ事ないけど、今のスキルでいざその時が来たらどれだけ緊張するのか分かりません。飛んだらどうなるか想像出来ないから…。そんな時は同じく止めます。
はじめて飛ぶ大きなキッカーはいつも緊張します。ローカルのアプローチを必ず見ます。
大会だと大体その日にはじめて大会のキッカーを飛びます。色んなプレッシャーがありますから、日頃から100回やったら100回立てる位にしないとダメです。ココロに余裕が持てない。心地いいくらいの緊張感は保てません。いい選手は絶対の自信を持っている技を3つか4つ持っています。そうなると技に対する不安はほとんど無いですよね。
アプローチからランディングまでの視界(実際にスピンしている時の自分が見ている視界)を全てイメージ出来ている事が一番重要だと思います。実際に飛んだときに同じ視界だったら、次からは余裕が出ます。
アプローチのスピード調整やオーリーの掛け具合を調整したりするのも重要。
でも、ホントはそれはいつもと同じなんですよ。気持ち的に何のプレッシャーも感じずに自分に妥協していてはだめだと思う。いつもやっていない事が、いざ大会や撮影で出来るわけが無い。
他に出場していた選手が上手かったから僕は負けた?ボクの場合は違った。自分自身に負けていた部分が大きかった。確かに大会に出てくる選手はみんな上手い。でも、相手をどうこう言う前に自分のやりたい事が出来なければ意味が無い。本当の相手は自分だと思う。如何に緊張感と上手く付き合っていくかが大会でも撮影でも重要なんだと思う。
緊張しすぎるのも良くないけれど、全くないのはもっとやだ!
自分の力を100%いつも出し切る事はむずかしいかもしれないけれど、今日の100%を出したい。
自分の色を出し切って、自分に勝ちたい。