【チーム】とはー 共通の目的、達成すべき目標、その為のアプローチを共有し、
連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体である。
INDRES-FORMATIONという”チーム”。
僕の場合、
いちライダーとしてオールラウンドにライドする事は理想だし、カテゴリーに囚われず
とにかくスノーボードの全てがただ好きなんです。
いちスノーボーダーとして、いちライダーとして、
幅広いフィールドで活躍し、引出しというか”魅せれる事”って多い方が良いに決まってます。
でも、
僕がチーム結成当初から思い続けている事。
それは個々の”色”を大切にしたいという事。そしてそれをもっと強く表したいという事。
今期発売予定のINDRES-FORMATIONの新作DVD【Revolver Wolves】リヴォルヴァーウルヴスの撮影を
シーズンを通してやってきました。
僕は今シーズン、
そのINDRES NEW DVD の撮影では、ストリートやパークのレールやボックス等での撮影は
一切やらなかったんです。
あえて。
なんでかっていうと、
さっき言った個々の色をハッキリさせたかったっていうのもあるんですけど一番は、
”チームにその分野を任せられるライダーがいるから”
自分よりもっとカッコ良く魅せれるライダーがいて、そしてそのライダーを信頼してるから。
スポンサーやメーカーさんから観たら
なぜ出来る事をやらないんだ、って言われるかもしれません。
DVDを観てくれる皆さんも、DVDで観たライダーのライディングがそのまんま
そのライダーのイメージになると思うし。
でも、
僕はDVDではいちライダーとしての池上匠よりも、
INDRES-FORMATIONのチームの一員としての池上匠を観てもらたいんです。
チームにその分野を任せられるライダーがいるお陰で、
シーズン中の本当に限られた時間の中で、僕は僕の一番得意なシーンでの撮影にとことん力を注ぐ事が出来た。
だから今シーズンは自分と似た動きをするライダーと一緒に撮影しました。
竜ちゃんが自身のブログで語ってたけど、
竜ちゃんはジャンプが凄く上手かったと思う。でも撮影において竜ちゃんはジャンプを残そうとはしなかった。
何かを犠牲にして、その代わり少ない時間の中で自分が魅せれる事を絞ってそこに精一杯の力を注いだんです。
ケイジもまた、ジャンプをチームメイトに任せストリートシーンに打ち込んだ。
あえて。
それは自分に出来なくても、チームにはそれを魅せる事ができるライダーがいることを分かって
信頼しているから任せられるんだと思うんだよね。
正直ジャンプがしたいという思いは痛いほど伝わってくる。悔しいだろう、絶対。
ずっと一緒にやってきた仲間だからこそ任せられると思うんだよね。
それぞれのポジションを自信を持って魅せる。
チームのライダーだけじゃなくそこに関わるスタッフもそれぞれに『こいつなら!』って
任せられるもんがあるからこそ、
いざ自分がやりたい事を始めた時に、それに精一杯集中出来るんじゃないかな。
ライバルではあるけれど、支え合って一つになる。
そして全員が同じ方向をむいて進んでいける事。
チームってそうゆうもんなのかもね。そんな気がします。